全日空が昨年9月、国内の航空会社で初めて全席ビジネスクラスで就航させた成田−ムンバイ(インド)線の「ビジネスジェット」(ボーイング737−700型)が、燃料系統のトラブルを理由に6日から運航を休止していたことが11日、分かった。専用の1機で往復運航しており、代替機がないため欠航を余儀なくされたという。
欠航は整備が完了する15日まで。定期路線で10日近くも欠航するのは異例で、16日が本来の運休日の水曜日に当たるため、17日から再開する。
同社によると、機体は航続距離が短いため、ムンバイ線就航のため燃料タンクを増設。ところが、部品の不具合で増設したタンクからエンジンに燃料をうまく供給できなくなったという。
この路線は経済発展が著しいインドでのビジネス客の獲得を見込んで36席に絞り込み、毎週、水曜日を除く6日間に6往復運航。これまでの搭乗率は約5割だった。全日空成田空港支店は「予約客は振り替え輸送で対応した。ご迷惑を掛け申し訳ない」と話している。