埼玉県警川口署は10日、タクシー車内でたばこが吸えないことに立腹し男性運転手(42)を殴ったとして、暴行の現行犯で、客として乗っていた埼玉県川口市青木、タクシー運転手佐野城二容疑者(51)を逮捕した。
東京都と埼玉県は7日からほぼすべてのタクシーで全面禁煙になったばかり。佐野容疑者は酒に酔っていたという。
被害に遭ったタクシーが所属する東京乗用旅客自動車協会は「禁煙を理由にした暴行は全国的にも珍しい。(佐野容疑者は)率先して禁煙を守ってもらわなければならない立場だ」と話している。
調べでは、佐野容疑者は10日午後9時半ごろ、酒を飲んで帰宅するため東京都足立区でタクシーに乗車。埼玉県川口市の市道を走行中の車内で喫煙を申し出たが、断られたことに腹を立て、運転席の背もたれをけった上、停車して車を降りた運転手の顔を殴るなど暴行を加えた疑い。