「メディカルサロン」グループによる医師法違反事件で逮捕された代表風本真吾容疑者(44)が、特定非営利活動法人(NPO法人)で通信教育講座を開講、向精神薬を提供できるとする「資格」を与えていたことが11日、分かった。
大阪地検公安部などはこうした法的根拠のない「資格」制度が、スタッフによる肥満治療用の向精神薬「マジンドール」の無資格処方を助長した疑いが強いとみて、実態の解明を進めている。
関係者によると、NPO法人は「日本健康教育振興協会」(東京)。2002年設立し、風本容疑者が会長を務めていた。受講料8万4000円で「健康管理指導士」の養成などをしていた。