静岡県は10日、中国産のウナギかば焼きなどを、「国産」と虚偽表示して販売するなどしていたとして、浜松市西区の土産物販売店「さかな家物産店」に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき改善指示の行政指導をした。
同店はウナギ特産地の浜名湖周辺にあり、経営者は「浜名湖のそばなのに外国産と表示して販売することに抵抗があった」と釈明しているという。
県によると、同店は2000年ごろから昨年7月中旬まで、中国から輸入したかば焼きと台湾産のウナギの白焼きを原産国を表示せずに販売。食品偽装が社会問題化してから表示の義務に気付き、昨年7月中旬以降は外国産でも国産とうその表示をしていた。
昨年11月、県に匿名の通報があり発覚。国内産も含め原産地を表示せずに販売したのは昨年1年間に約4000枚で、虚偽表示だったのは少なくとも180枚。同店は国産品も扱っていたが、原産地にかかわらずすべて1枚1300円で販売していた。