昨年1−11月に全国の警察が受理した110番は前年同期比1・6%減の821万1687件で、最多だった2004年から3年連続で減少したことが、警察庁のまとめで分かった。
通報内容は交通事故などの「交通関係」が前年同期比3・9%減の約247万5000件で全体の30・1%を占め、泥棒が入ったなどの「刑法犯関係」は同6・9%減の約51万4000件。交通事故死者数や刑法犯認知件数が減少したのに比例した形となった。
緊急の対応が必要ない「各種照会」と「要望・相談・苦情」は計25・4%を占め、虚報・誤報も2・3%あった。
都道府県別では警視庁が約123万9000件で最も多く、大阪、神奈川、愛知が続いた。最も少なかったのは島根。
中部は、愛知が56万425件、静岡17万5690件、岐阜10万7347件、三重8万9672件、滋賀7万8348件、長野7万413件、福井3万884件だった。
一方、携帯電話による通報は前年同期比0・7%増の約509万2000件。10年前の3倍相当で、全通報数の62・0%を占めた。
(中日新聞)