8日午後2時20分ごろ、千葉県浦安市舞浜の東京ディズニーランドで、パレード中の「山車」の支柱が折れて飾りが落下するトラブルがあった。
パレードは約5分間中断したが、見物客や出演者にけがはなかった。運営する「オリエンタルランド」(浦安市)によると、パレード中に装飾が破損したのは1983年の開園以来初めて。
同社によると、落下したのは「ディズニー・ドリームス・オン・パレード“ムービン・オン”」に使われる「フロート」と呼ばれる山車17台のうち、前から11台目の惑星の形をした繊維強化プラスチック製装飾品(重さ約300キロ)。約730メートルのコースのほぼ中央にあたるシンデレラ城付近で、支柱の鉄製パイプがゆっくりと折れたという。
事故当時、周辺には子供連れなど多数の見物客が集まっていた。落下を目撃した同市今川の会社員松本勝利さん(39)は「装飾物が支柱ごと右に傾き、10秒ほど静止した後、落下した。観客の間からは『おー』と驚きの声が上がった。キャラクターは一瞬、動きを止めたが、すぐ踊り出した」と話していた。
同社では「原因は不明で、今後、調査していく」としている。