2008年01月09日(水) 08時01分

エビ養殖投資　副社長ら逮捕　旅券法違反（産経新聞）

　投資会社「ワールドオーシャンファーム」（東京）によるエビ養殖事業投資をめぐる巨額詐欺事件に絡み、警視庁生活経済課が旅券法違反の疑いで同社副社長、野田正喜容疑者（５６）ら２人を逮捕していたことが８日、分かった。偽造パスポートをめぐっては、会長の黒岩勇容疑者（５９）も同容疑で逮捕されており、逮捕者は計３人。警視庁では詐欺容疑でも追及する方針だが、経理実体の解明にはなお時間がかかる見込み。

　調べでは、野田容疑者は、黒岩容疑者から依頼を受け、黒岩容疑者が偽造パスポートを作成するための他人名義の戸籍謄本や書類などを譲り受けた疑い。野田容疑者に名義を貸していた男も逮捕された。男は野田容疑者の知り合いだったという。

　野田容疑者は社内で「田村正樹」と偽名を使用。黒岩容疑者が海外に出国した昨年５月以降、会社の経理などを任されていたとみられており、同課は集めた金の流れについても調べる。

　同社は「フィリピンでのエビ養殖に投資すれば１年で倍になる」と宣伝し、約４万人から約６００億円を集めたとして、昨年７月に詐欺容疑で家宅捜索を受けていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000080-san-soci