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2008年01月08日(火) 16時25分

大阪府の「赤字隠し」、来年度以降も2800億円朝日新聞

 大阪府が今年度までの4年間で総額3500億円の府債の返済を先送りして財政赤字を少なく見せかけていた問題で、来年度以降も4年間で2815億円の返済先送りを計画していることが明らかになった。04年度に始めた「赤字隠し」の総額は6315億円にのぼることになる。太田房江知事は財政再建で10年度に単年度黒字を達成すると表明しているが、巨額の債務負担の先送りが前提になっていた。

 府では財政再建団体への転落を回避するために「赤字隠し」を続けてきたが、来年度以降も毎年度870億〜494億円の返済を先送りし、満期時に100%借り換える計画だ。来年度以降も危機的な財政状況は変わらず、再建団体転落を回避するにはやむを得ないとの判断だ。

 府が06年11月に発表した行財政改革プログラムは「次世代に負担を送らない持続可能な行財政構造」との目標を掲げ、10年度に単年度黒字を達成するとしている。府は「プログラムは借り換えを前提に組まれている」とし、目標を達成するにも先送りが必要としている。 アサヒ・コムトップへ

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