2008年01月07日(月) 11時00分
佐川子会社に事業改善命令へ=グッドウィル労働者を違法派遣−厚労省(時事通信)
佐川急便グループの物流会社が二重派遣を行っていたとして、厚生労働省は7日までに事業改善命令を出す方針を固めた。日雇い派遣大手グッドウィルから派遣された労働者、延べ約1万人をさらに別会社に送り込んで働かせていた。同省は昨年12月19日付で処分予定を通知しており、同社の弁明を待って正式決定する。
今回の違法派遣についてはグッドウィルが先に処分予定の通知を受けているが、派遣先企業が処分対象になるのは珍しい。派遣元だけでなく受け入れ企業にも厳しい姿勢を示すことで、派遣事業の適正化を強く促すのが狙いとみられる。
違法派遣を行っていたのは、佐川グループの持ち株会社SGホールディングス傘下の佐川グローバルロジスティクス(SGL、東京)。同社は2004年11月から昨年8月まで、グッドウィルからの派遣労働者を静岡県内の別会社の倉庫で箱詰め作業などをさせていた。二重派遣は使用者責任があいまいになりやすいなどの理由で禁止されている。
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