四国4県で共済の掛け金名目などで金を集めたまま営業停止した「ベルル生命医療保障共済会」(徳島市)の運営会社が、経営破たん状態にあるのに高利回りをうたった社債を販売し、7人から約2600万円をだまし取ったとして、徳島、高知両県警は5日、運営会社「ベルルライフサービス」常務の竹中美千代容疑者(52)(徳島県鳴門市大麻町)を詐欺容疑で逮捕した。
同社は2005年9月ごろから「保険会社に移行するため積立金や運用資金が必要」として社債を販売。約180人から3億数千万円を集めており、両県警は金の流れを追及する。
調べによると、竹中容疑者は06年10月に死亡した社長(当時61歳)と共謀し、05年12月〜06年9月、会社役員女性(47)や主婦(48)ら7人に「資金を運用しており、利息を付けて支払うことができる」などとウソを言い、約50万〜1000万円をだまし取った疑い。竹中容疑者は容疑を認めているという。
両県警は06年11月、保険業法違反(虚偽書類の届け出)容疑で、同社などを捜索。同共済会は07年4月、四国財務局から業務廃止命令を受けている。