知人の住民税を不正に過少徴収したとして、背任と加重収賄罪に問われ、宮崎地裁延岡支部で公判中だった宮崎県旧北浦町(現延岡市)の元助役、甲斐昭被告(64)が5日、延岡市内のトイレで首をつって自殺しているのが見つかった。
県警延岡署の調べによると、甲斐被告は昨年12月31日に保釈され、5日から入院していた。
起訴状によると、甲斐被告は2003年10月ごろ、知人の元町議や妻から依頼を受け、住民税の支払い義務を不正に免除するなどした、とされる。
甲斐被告の妻(当時60歳)も昨年11月、この事件に絡み、県警から事情聴取を受けた後、自殺していた。