四国4県で共済事業を展開、契約者から35億円を集めたとされ、事実上破たんした「ベルル生命医療保障共済会」(徳島市)をめぐり、徳島、高知両県警合同捜査本部は4日、詐欺容疑で実質的な運営会社「ベルルライフサービス」の取締役(52)らを5日に逮捕する方針を固めた。
ベルル共済会は1999年ごろ無認可で共済事業を始め、医療や年金などの共済商品や高配当をうたう社債を販売したが、2006年10月に突然営業を停止。残金はほとんど確認されていない。
共済会理事長で運営会社社長の男性は06年10月に死亡している。
両県警は06年11月、虚偽の届け出をした保険業法違反の疑いで徳島市の共済会本部などを家宅捜索。共済会や運営会社の経営が、かなり前から苦しい状態だったと判明し、配当の説明などで契約者をだまして金を集めた疑いが強いとみて関係者の事情聴取などを進めてきた。