神奈川県警の前警備課長吉田澄雄警視(51)が関与した疑いのある「神世界(しんせかい)」の霊感商法事件で、吉田警視の勧誘で神世界の関連会社のサロンに通っていた横須賀署の警備担当次長(47)=警視=が、さらに部下の県警職員を勧誘していたことが分かった。これで、サロンに通った同県警職員は5人となった。県警は、吉田警視が部下を通じてサロンに通う警察職員を増やそうとしたとみており、ほかにも勧誘を受けた職員がいなかったかどうか調べている。
県警の調べでは、次長は、詐欺容疑で家宅捜索された東京都港区の「びびっととうきょう・青山サロン」に今秋、刑事部の事務職員1人を勧誘したという。次長は「吉田警視に言われて連れて行った」と説明しているという。
このサロンがあるマンション13階の部屋は、サロンを運営する有限会社E2(イー・スクエア)=杉本明枝社長=の本店兼社長の自宅で、吉田警視が名義人になっている。次長はこの部屋の連帯保証人になっており、「吉田警視に頼まれて名前を貸した」と話しているという。
これまでの調べで、吉田警視は、この次長や交通部の警部(43)、警察署の巡査長(36)を勧誘。3人は数万〜約700万円をサロンに費やしていることが判明している。吉田警視とは、いずれも警備部でつながりがあったという。 アサヒ・コムトップへ
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