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2007年12月25日(火) 20時48分

<教育再生会議>徳育の「教科化」明記 第3次報告を決定毎日新聞

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は25日、首相官邸で総会を開き、第3次報告を決定した。飛び級や大学への飛び入学を促すための「6・3・3・4制」の弾力化や、徳育の「教科化」を明記。学校の外部評価を巡っては1月の第1次報告に盛り込んだ専門機関の設置を見送り、「第三者評価のガイドラインの作成」を提言するにとどめた。再生会議は来年1月、最終報告をまとめる。

 3次報告は「学力の向上に徹底的に取り組む」など7本柱。「教育再生の原点は、事なかれ主義や悪平等と批判される状況を排し、真に保護者、子供に信頼される公教育の確立にある」と指摘した。

 ただ、安倍晋三前首相が掲げた目玉政策のうち、集まった生徒数に応じて学校に予算を配分する「教育バウチャー」制は全国一律の導入を断念。大学入学に必要な学力をはかる「高卒学力テスト」も将来的な検討課題とした。【佐藤丈一】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071225-00000110-mai-pol