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2007年12月22日(土) 00時00分

美容サロン 被害相談100件読売新聞

ビューティークリニカル 従業員賃金130人分未払い

 青森市を中心にエステティックサロンや美容院を経営する「ビューティークリニカル」(東京都中央区、菅原重美社長)の全国の支店が相次いで閉鎖した問題で、青森県を含む全国の消費生活センターに寄せられた顧客からの相談が100件を超えていることが、読売新聞のまとめでわかった。青森労働基準監督署によると、青森や東京など6都県の従業員計約130人に対する未払い賃金は、約5000万円に上るという。

 同社の法人登記によると、支店は青森、愛知、東京、千葉、埼玉、兵庫の5都県に計11店ある。

 このうち、東京を除く5県内の消費生活センターに顧客からの相談が寄せられており、21日現在、相談件数は青森県で67件、愛知県で12件、兵庫県で11件、千葉県で8件、埼玉県で4件にのぼる。

 相談内容としては、〈1〉カット代5万円分として使えるチケットを3万円で購入〈2〉エステ利用券を7〜15万円前後で購入——するなどしたが、未使用分が残ったまま店舗が閉鎖され、連絡もつかないといったものが多いという。

 一方、会社側から「給料の支払いが遅れる」との通知を受けた従業員が10月、青森労働基準監督署に相談し、同労基署が同社青森本部(同市堤町)に立ち入り調査を実施。その結果、10月分の給与は、同労基署の支払い勧告に応じるかたちで一部が支払われたが、11月以降は給与がまったく支払われていないという。同労基署によると、未払い給与の合計額は6都県の従業員計約130人で約5000万円に上るという。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20071222-OYT8T00017.htm