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2007年12月21日(金) 12時02分

神奈川県警:警視の霊感商法関与 県警に相談2件 「神世界」を家宅捜索 /山梨毎日新聞

 ◇詐欺容疑で家宅捜索
 神奈川県警の警備課長だった警視(51)の関与が指摘される霊感商法で、同県警は20日、ヒーリングサロンなどを統括していた有限会社「神世界(しんせかい)」本部(甲斐市玉川)を詐欺容疑で家宅捜索した。同社は周辺での勧誘活動を行っておらず、トラブルは特にない模様だが、被害を訴える県民が出てくる可能性もある。【小林悠太、曹美河】
 同社は、県道5号(アルプス通り)沿いにある木造平屋建ての日本家屋。県道沿いには「21世紀は神世界」と書かれた高さ2メートル、横3メートル以上の巨大な看板が掲げられ、夜は照明で浮かび上がり目を引くという。二十数年前は、別の名称で「薬を飲まずにアトピーが治る」などと大きな看板を掲げていたこともあったという。
 山梨県警にはこれまで被害届は出ていないが、「サロンの料金が高い」など2件の相談が寄せられている。
 ◇20代女性から訴え−−県民生活センター
 一方、県民生活センターによると、同社に関する相談は03年に20代女性から1件あった。払った金額は100万円を超えており、女性は「お札や額縁を購入したことやお布施を払ったことを後悔している。取り戻したい」と話していたという。
 ほかにも、お布施や祈とう代、癒やしを提供するという「ヒーリング」に関する相談は、03年以降で6件。いずれも女性で1件を除き20〜30代という。【吉見裕都】

12月21日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071221-00000138-mailo-l19