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2007年12月20日(木) 03時00分

神奈川県警課長が関与か=霊感商法で被害多数−都内店舗との関連捜査時事通信

 宗教団体が運営する会社が開設している店舗で、絵画などを売りつける霊感商法の被害の訴えが多数出ていることが19日、関係者の話で分かった。神奈川県警本部の課長(51)=警視=が関与している疑いがあり、県警が捜査を始めた。
 関係者によると、宗教団体は山梨県に本部があり、2000年2月、運勢や姓名鑑定、お守りの販売などを目的に設立された。
 04年以降、個人の悩みを解消するためのカウンセリングや、体質改善・健康増進に関するコンサルタント業務などをする会社を全国10数カ所で運営し、各社は約100カ所の店舗を開設しているとされる。
 各店は客を霊視鑑定し、「あなたに先祖のたたりがある」などと言い、高額なお札の購入を求めたり、絵画や水などの関連商品を売りつけたりするケースが多数あった。商品購入で病気が治ると言われた人も多い。
 各店は気分が晴れる効果が得られる「ヒーリングサービス」をうたい、人気が高く、顧客は若い女性が中心で、被害者は中高年の人もいるという。
 東京都内の店関係者をめぐり、県警課長が勧誘やビジネスに関与した疑いが浮上。店の名義人は県警課長で、保証人も県警の警察官だった。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000223-jij-soci