新規航空会社のスターフライヤー(北九州市)は、飛行中の機内で乗客が携帯電話を利用できる新サービスを09年春にも導入する計画を明らかにした。現在、法規制で機内では携帯電話の使用が禁止されているため、同社は国などに規制の緩和を働きかける。実現すれば、国内初のサービスになる見込みだ。
国土交通省によると、携帯など電子機器の機内使用が運航に影響した可能性がある例は06年に国内航空会社から22件報告された。スター社のエアバスA320機の最新型は翼や座席画面を制御する銅線の代わりに光ファイバーを使っているため、携帯の電波が計器などに与える影響が非常に小さい。同様の機体を使う欧州などの一部航空会社は、携帯の機内使用を始めている。
上空では、人工衛星を介して地上の携帯電話基地局と通信する。スター社の堀高明社長は「インターネットも使えるようにしたい」と話す。
スター社は06年3月に参入。羽田—北九州、羽田—関西に1日計15往復便を就航させている。