2007年12月15日(土) 12時05分
似てる!NOVAの破綻と年金(ツカサネット新聞)
英会話学校最大手のNOVAが経営破綻し、連日のようなマスコミ報道も、すっかり影を潜めた。とは言っても、受講料を前払いした受講生にとっては、まったくの捨て金状態で、怒りをどこにぶつければ良いのか分からないというのが実情だろう。
このNOVAの問題を考える時、年金問題を思い浮かべてしまう。NOVAの受講生は、前払いした受講料は、将来、受講する時のために確保されているのだと思っていたら、すでに経営のために消費され、返還される見込みは、ほとんどないという。
一方、私たちが支払っている厚生年金や国民年金の保険料も、私たちが将来、年金を受給する時のために積み立てていると思ったら、そうではなく、現在、年金を受給している人たちのために使われているのだという。
つまり、公的年金は、積み立てではなく、世代間扶助で、後の世代が次々と扶助を継承していく制度で、出生率が減少すれば後の世代の負担は重くなる。若い人たちからすれば、自分たちは年金受給ができるのかと不安になるのも当然だ。
民間の保険会社では、自分が支払った保険料は、自分たちが将来、受け取る時のために積み立てて、運用される。これまで、公的年金がうまくいっていたのは、人口が増え続けるという前提に立っていたからで、人口が減少するということになれば、世代間扶助は破綻してしまう。
保険料を払っても、その保険料が使われ、年金として将来、返ってこないとしたら、受講料を前払いしたNOVAの受講生のようになってしまう。年金とは、実際には手にすることができない逃げ水のようなものなのだろうか。
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(記者:ニュースマン)
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