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2007年12月15日(土) 16時49分

消費者苦情相談 高齢者に点検商法、若者はアダルトサイトなど(和歌山)紀伊民報

 県消費生活センターは、2007年度上半期(4〜9月)に寄せられた消費者苦情相談の状況をまとめた。29歳以下の若者層では、アダルトや出会い系サイトに関連するオンライン等サービスの相談が多く、60歳以上の高齢者層では、訪問を受け、屋根などの修理で法外な金額を請求される点検商法の相談が目立つという。
 総相談件数は3203件で、前年度同期の4114件から911件減少した。若者層の苦情相談件数は516件で、うち44%(229件)をオンライン等サービスが占めた。そのうち約半数はアダルトや出会い系サイトに登録され、請求があったなどとする相談で、通信手段の3分の2が携帯電話だった。
 トラブルの原因となった操作をみると「誤ってワンクリックしてしまった」が最も多い29%で、「他のサイトからリンクされていて登録された」が20%、「無料と思い利用した」が19%で続いた。請求金額の平均は7万8000円で、最高は50万円だった。
 センターは「怪しいサイトはクリックしない」「知らない着信電話や怪しいメールに返信しない」「登録の取り消しや問い合わせをすると、個人情報を知られてしまい、トラブルが拡大するので連絡を取らない」ように注意している。
 一方、高齢者層の相談件数は638件。最も多い相談内容は、利用した覚えのない架空請求ハガキの48件で、次いで工事・建築の37件。工事・建築と4番目に多かった修理サービス32件をみると、69件の半数以上が訪問販売だった。
 「前を通ったのですが、お宅の屋根も相当傷んでいますね」「無料で耐震診断や排水管の点検をしています」などと言って、家の修理や工事、床下換気扇の取り付けなどで法外な金額を請求される点検商法が目立つという。
 内訳は屋根工事が多く、外壁工事や排水工事が続く。シロアリ駆除や布団の打ち直しもあった。契約額の平均は41万円で、最高は160万円だった。同センターは「訪問販売はむやみに扉を開けずに対応すること」「契約を急ぐ業者に注意し、必要があれば見積もりを取ること」などと助言している。

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