皇太子妃雅子さまは9日、44歳の誕生日を迎えられた。適応障害の療養が続く中、一部で地方公務を再開するなどしたこの1年を「まだ十分に復帰できないことを心苦しく思いますが、少しずつ活動の幅を広げることができるようになりました」などと振り返る文書を、宮内庁東宮職を通じて公表した。
東宮職の医師団も見解を発表し「なお治療が必要な状態が続いているが、少しずつ着実に快方に向かっている」との見方を示した。
雅子さまは6月、約7カ月ぶりとなる地方公務で長野県を訪れ、10月には徳島県も訪問。文書の中で「先々で温かく迎えていただき、ありがたく大きな励みになりました」と感想をつづった。
幼稚園年長組となった長女愛子さまの送迎や行事への参加を通して「たくさんの喜びを見いだしてきた」といい「幼稚園生活が終わることに名残惜しさも感じます」とした。一方で来春の小学校入学に「また新しい一歩を元気に踏み出してくれれば」と期待を寄せた。
東宮職によると、雅子さまは現在もカウンセリングや薬物療法を続けているという。