仙台市若林区の食肉卸業「精肉石川屋」が、学校給食用のベーコンを日本農林規格(JAS)の商品に偽装したとして東北農政局が告発した問題で、宮城県警は8日、JAS法違反容疑で同社などを近く家宅捜索する方針を固めた。
同社をめぐっては、市が定めた賞味期限を超過した肉加工品を給食用に納入したことなども判明しており、県警は全容解明には強制捜査が不可欠と判断した。
告発によると、同社は7月、JASマークを付けられる認定事業者ではないのに、規格外のベーコンにJASマークを勝手に張り、仙台市の学校給食センターに納入した疑いが持たれている。
加工品にはJAS品と価格の安い規格外の原料を半分ずつ混ぜ、JAS品に付いていたマークをはがして使ったとされる。