高級料亭船場吉兆(大阪市)が、福岡市の店舗で販売していためんたいこの賞味期限を改ざんしていたことが8日、分かった。
船場吉兆は不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで大阪府警が捜査している牛肉に加え、アナゴや黒豆の瓶詰め商品でも実際と異なる産地表記をしていたことが明らかになったばかり。
同社は、10日に農林水産省に提出する一連の偽装問題の改善報告書で事実関係と経営幹部の責任を認める見通し。
関係者によると、めんたいこの賞味期限改ざんがあったのは福岡市の「船場吉兆天神フードパーク」(営業休止中)。商品を系列店や顧客に発送する際、製造日に関係なく、到着日から13日間になるようにラベルを張り替えていた。
湯木正徳社長の二男で九州担当の尚治取締役は取材に対し「全く知らなかった。偽装問題の社内調査で、現場従業員からの聞き取り調査で分かった」と話している。