京都府宇治市の学習塾で小学6年の堀本紗也乃さん=当時(12)=がアルバイト講師だった萩野裕被告(25)に殺害された事件から10日で2年。父親の恒秀さん(44)は8日、「紗也乃が受けた想像を絶する恐怖、痛みを想うと胸が張り裂けそうになり涙が止まりません」と、癒やされない心情をつづった手記を公表した。
恒秀さんは「朝夕の冷え込みが厳しさを増すと、事件の日を鮮明に思い出す」という。日常生活では平静を保っているが「朝、目を覚ますと、娘のいないこの世は現実なのだといつも思う」と吐露している。
事件が起きなければ開くことがなかっただろう紗也乃さんの手帳。「大切なもの」は小学5年の時に「友達」、6年では「友達」「家族」と書かれていた。