2007年12月08日(土) 17時01分
「矢沢は認めてない」永ちゃんものまね男を提訴(夕刊フジ)
“永ちゃん公認”はダメ−。歌手、矢沢永吉さん(58)の所属事務所が、矢沢さんのものまねタレント、石山龍大さん(42)を相手取って1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが8日分かった。ホームページに「矢沢が唯一認めたものまねタレント」と石山さんが記載したことが権利侵害に当たるとしているが、石山さんは「本人が認めてくれた」と、言い分は真っ向から対立している。
原告側の長谷川健弁護士によると、矢沢さん側はこれまで、石山さんがHPに「矢沢永吉が唯一認めたものまねタレント」と無断で掲載し、ものまねタレントとして営業を続けていたことに対し、矢沢さんの名前をHPから削除するよう再三申し入れていたという。
先月7日付の内容証明郵便で正式に削除を要請したが、一向に応じなかったため同月27日に提訴した。長谷川弁護士は「ものまね業がダメということではなく、肖像および氏名のパブリシティ権の侵害。矢沢さんが認めてもいないのに、勝手に名前を使って営業していたということ」と話す。
訴えられた石山さんは8日朝、夕刊フジの取材に「昨夜、提訴を聞かされてびっくり。指摘された文言は今月3日に削除したのに」と困惑する。1988年から矢沢さんのものまねを始め、現在はテレビやホテルでのステージ、ビデオ映画に出演している。石山さんによると、91年3月14日夜、東京・六本木の飲食店で矢沢さん本人の前で「アイ・ラヴ・ユー、OK」を歌ったところ本人から「石山のこと、よく知ってる。オレ、認めるから、許可するから」と言われたという。
石山さんは「男に二言はない主義の矢沢さんがそう言ってくれたから、今年開設したHPにも載せた。しかし、今年10月20日ごろ、矢沢さんの事務所から『うちのボスも昔、そういうことがあったと認めているが、HPに書かれると誤解を招くから』といわれた。HP作成の業者に削除を依頼していたが、時間がかかってしまった」と主張。
さらに、「争うつもりはないので話し合いたいが、こちらが逆に訴えたい気持ちもある」とまくし立てる。
これに対し、長谷川弁護士は「矢沢さんが認めた事実はない。内容証明までに何度も削除を求めてきたが一向に応じなかった。訴訟を起こしたのは相手に誠意がないということ。話し合いたいといわれても、対応は即座に決めかねる」と、とりつく島もない。
OKとはいかなかった両者の争いはどうなるか。
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