2007年12月07日(金) 19時33分
<金融庁>日証金に業務改善命令へ 貸し株手数料つり上げで(毎日新聞)
金融庁は7日、株の信用取引のために投資家が株を借りる際、貸手に支払う貸し株手数料を不当につり上げていたとして、証券金融会社最大手の日本証券金融(東京都中央区)に業務改善命令を出す方針を固めた。早ければ来週にも発表する。日証金は株を借りる個人投資家に割高な手数料を負担させていたほか、不透明な取引形態があったことも分かり、金融庁は業務の見直しを求める。
投資家が信用取引で株を売買する際には、証券金融会社を通じて証券会社や機関投資家から株を借りる。日証金では貸し株を確実に確保するため、入札がスムーズになるよう一部の証券会社に入札額を指定するなど不透明な取引を行うケースがあったという。この結果、貸し株手数料が値上がりするほか、10年以上も不透明な取引が続いていたことから、金融庁は投資家保護に問題があったとして行政処分を出す。
不当なつり上げは、証券取引等監視委員会の検査で見つかり、監視委が11月に行政処分を出すように金融庁に勧告していた。【清水憲司】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071207-00000108-mai-bus_all