名古屋市立大大学院医学研究科の元教授伊藤誠容疑者(68)が博士学位審査の謝礼に現金を受け取ったとして逮捕された贈収賄事件で、同大は7日、医学研究科の臨時教授会を開き、現金授受の実態について調査することを決めた。
西野仁雄学長兼理事長は「現行の学位審査は公正と確認したが、(現金謝礼の実態などについて)できるだけ早く調査する」と教授会後の会見で述べた。
名古屋市立大によると、教授会には教授ら34人が出席。内部監査を行い、伊藤容疑者や医学部内の謝礼の実態などを調査することを全員一致で決めたという。
伊藤容疑者がわいろを受け取ったとされる2004年度の博士号の学位審査については、同年度の審査を担当した主査と副査の教授、博士号申請者の医師ら計約100人から聞き取りを行うとした。
(共同)