竹中工務店(大阪市)が東京都世田谷区に建築中の高級マンションの一部で、設計とは異なる強度不足のコンクリートが使われていたことが7日、分かった。
同社は強度不足が判明した棟の構造計算をやり直し、東京都に報告。10月、はりの高さや幅を大きくする補強工事をした。入居予定者には事業主の不動産会社が文書で説明したという。
竹中工務店のマンションをめぐっては、11月に東京都港区で建築中の超高層マンションで鉄筋の強度不足が発覚、一部の階を解体することが決まったばかり。
竹中工務店によると、問題のマンションは世田谷区太子堂の「グランドヒルズ三軒茶屋」(来年3月完成予定)。今年5月にコンクリートの強度確認をした際、A−D棟の4棟(9−13階建て)のうち、B棟1階の床とはりのコンクリート強度が86%しかないことが判明した。