【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)6日共同】環境保護団体「世界自然保護基金」(WWF)は6日、世界最大級の熱帯雨林がある南米アマゾン川流域について、開発や地球温暖化で2030年までに森林の55%が壊滅的な打撃を受け、それが地球環境の悪化を加速する恐れがあるとする報告を発表した。
気候変動枠組み条約締約国会議を開催中のインドネシア・バリ島でWWFが発表した報告書「アマゾンの悪循環」によると、アマゾン川流域は太陽光や熱を大量に吸収、地球を冷やしている。
しかし、農園開発や森林伐採、火災、干ばつが現状の勢いで続くと、30年までに55%の森林が消失するか、森林機能が激しく劣化。近年の世界的なバイオ燃料、大豆、食肉の需要増大で、森林破壊のペースはさらに早まる可能性がある。