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2007年12月06日(木) 19時39分

検証で編集者ら聴取へ 講談社の第三者調査委東京新聞

 奈良県医師宅放火殺人事件の少年の供述調書を引用し、鑑定医が逮捕、起訴される結果となった「僕はパパを殺すことに決めた」(草薙厚子さん著)の出版意義や問題点を検証するため、講談社が設置した第三者調査委員会の第1回会合が6日あり、編集者らから事情を聴くことを決めた。

 委員会は(1)捜査資料などの非公開原則は、場合により破ることができるか(2)人権への配慮が欠けていないか(3)取材源を危険にさらすものではなかったか−などの諮問を講談社から受けている。

 この日の会合は、東京都新宿区の日本出版クラブで約1時間、開かれた。閉会後に記者会見した委員長で憲法学者の奥平康弘東大名誉教授は「この本が作られた全過程を洗い、どういう問題があったのか、問題がなかったのか、問題をどう処理したのかを調べたい」と説明した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120601000538.html