「改革派」として知られた高知県の橋本大二郎知事(60)が6日、4期目の任期を満了し16年間務めた県庁を去った。退任式では「これからも高知県のために力を尽くしたい」と発言。国政転出も視野に入れているだけに、まだまだ意欲的なところをのぞかせた。
橋本知事は、改革派知事と呼ばれたことについて「生活者の目線で物事を考えたのが、従来(の知事)とは違うと思う」と胸を張り、職員らには「これからも県民とのパートナーシップを心掛けてほしい」と訴えた。
退任式終了後は、県庁前で約1500人の職員と県民らが拍手で見送り。常々「寂しさがわいてこない」と強がっていた橋本氏だが、次々と掛けられるねぎらいの言葉に感極まったのか、目を潤ませていた。