鹿児島県の選挙違反無罪や富山県の強姦冤罪事件などで、警察の取り調べに対する不信感が高まっていることを受け、警察庁は6日、有識者懇談会を設置することを決めた。
警察庁はこれまでに、捜査部門以外が取り調べの監視・監督を実施する制度の導入や、取調室の様子を把握するためマイクやのぞき窓を設置することを表明。全国の警察本部からも改善に向けた意見を募集し、来月までに指針をまとめたい考えだ。
懇談会は12日に初会合を開き、こうした施策が適切かどうかを議論。指針決定後には、スムーズに導入できるように意見を述べる。
委員は元判事の平良木登規男慶応大名誉教授や元東京地検特捜部長の河上和雄弁護士、妻を殺害された全国犯罪被害者の会(あすの会)代表幹事の岡村勲弁護士、メディアプロデューサーの残間里江子さんら7人。