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2007年12月06日(木) 08時35分

10分間で肉や魚の鮮度測定 東北大がチェッカー開発東京新聞

 肉や魚の鮮度が短時間で分かります−。東北大の佐藤実教授(水産化学)が鮮度を約10分で解析する装置「鮮度チェッカー」を開発した。生物が死んで鮮度が低下した際に生じる物質を測定。食の安全をめぐって消費者の関心が高まる中、食品加工業者らを念頭に、企業と協力して年内に販売を始める。

 測定できる対象は鮮魚や精肉、その冷凍品、加工品などで、装置の重さは約6キロ。

 方法は(1)魚や肉の破片を採取して酸性溶液に入れ、中和液で中和させる(2)上澄み液をろ紙に垂らし電気を通す(3)紫外線を照射してデジタルカメラで撮影(4)コンピューター処理して数値化する−の手順。

 鮮度が低下した際に出る「イノシン」や「ヒポキサンチン」という物質を測定。全体に占める両物質の割合(K値=%)が高ければ鮮度が悪く、低ければ鮮度が良いことを示す。

 佐藤教授は「食の安全のために役立ててほしい」とし、販売価格は60万円程度を想定している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120601000035.html