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2007年12月06日(木) 14時02分

大阪府裏金問題で元所長を詐欺容疑で書類送検産経新聞

 昨年12月に発覚した大阪府の裏金問題で、北部と南部の家畜保健衛生所の裏金づくりを主導したとして刑事告訴されていた元北部家畜保健衛生所長(61)=懲戒免職=について、府警捜査2課が詐欺容疑で大阪地検に書類送検していたことが分かった。
 調べでは、元所長は南部家畜保健衛生所長だった平成13年6〜10月、家畜の伝染病予防のために民間の獣医師を雇う制度を悪用。雇用した府OBの獣医師に勤務実態がないにもかかわらず、府に日当を不正請求し、計約17万6000円をだまし取った疑い。
 府の裏金は匿名投書をきっかけに次々と発覚。計23部署で約6900万円の裏金が判明し、懲戒免職8人を含む計213人が処分されている。
 両家畜保健衛生所では13〜17年度、同様の手口などで計1185万円が裏金化され、ほぼ全額を職員の懇親会費などに使っていたことが、府の調査で判明。他部署の裏金が9年の裏金問題の際、返還されずに残っていたものだったのに対し、10年以降も裏金づくりを続けるなど悪質性が高いと判断し、府は今年3月、詐欺罪で告訴していた。

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