2007年12月06日(木) 23時00分

＜海外先物取引＞名古屋の業者を処分　「ノミ行為」繰り返す（毎日新聞）

　農水省と経済産業省は６日、海外先物取引に関する顧客からの注文を市場に取り次いでいなかったとして、海外先物取引業者「コメックスジャパン」（名古屋市中区）に対し、海外先物取引法に基づき取引の受託を７日から１年間停止する処分をした。取引の相手がいない「ノミ行為」を繰り返しており、顧客から預かった委託金約５億円（１３９人分）の返還は難しいと見ている。

　両省によると、コメックスジャパンは０２年７月から顧客と海外先物取引の委託契約を結んでいたが、取引所で売りつけや買い付けをしなかった。両省は「資金繰りの悪化から始めたとみられる」としている。

　また、両省は契約書面に虚偽記載をしたとして「トータルプランニング」（東京都台東区）に対しても同法に基づき新規業務を９カ月停止する処分をした。【北川仁士】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000158-mai-soci