オリジン弁当のチェーン店を展開するオリジン東秀(東京都)は5日、東京、千葉、神奈川の3都県の計20店舗で、消費期限を過ぎたトンカツや肉じゃがコロッケ、牛肉コロッケ、ポテトサラダの4商品を調理して販売していたと発表した。同社は「社内規定に違反するが、健康に影響はない」としている。都福祉保健局などが食品衛生法に抵触するかどうか調査を進めている。
同社によると、トンカツなどは工場から出荷された日を含め3日以内に調理加工して販売することが社内ルールで定められている。だが、20店舗では廃棄すべき食材を翌日に回して、調理して販売していたという。いずれも期限の延期は1日だけで、2日以上過ぎた食材の使用はないという。
11月26日に東京都港区の芝浦店のアルバイト従業員から、グループの内部告発窓口に情報が寄せられて発覚。全576店舗で聞き取り調査した結果、20店舗で社内規定違反が確認された。
加栗章男社長は「『もったいない』との現場の意識が強かった」と釈明。同社はコスト削減のため、店舗ごとに廃棄数の目標値を設定しており、廃棄数を減らしたい店側の意向も背景にあったという。
http://www.asahi.com/national/update/1205/TKY200712050307.html