カラオケ店への客引きをしたとして、警視庁は、東京都豊島区西池袋1丁目の「747池袋西口本店」店長須永秀和容疑者(31)=中野区鷺宮3丁目=を風営法違反(客引き禁止など)の疑いで逮捕したと4日発表した。同庁によると、カラオケ店の客引き行為の逮捕は全国初という。
池袋署の調べでは、須永容疑者は11月23日午前0時45分ごろ、アルバイトの男子大学生(23)に命じ、店のそばを巡回していた同署の私服警察官3人にチラシを示して、「お1人様30分525円でお得ですよ」などとしつこく勧誘させた疑い。須永容疑者は「会社からノルマを達成しろと言われ、客引きするしかなかった」と供述しているという。
同店の客引き行為への苦情が数年前から寄せられ、同署は経営会社の親会社で娯楽業「金嶋」(東京都新宿区)の社長らに注意。同社側は「客引きしない」との誓約書を提出したが、その後も繰り返しており、逮捕に踏み切った。
午前0時を過ぎてアルコールを提供するカラオケ店は、風営法に定める「深夜酒類提供営業」の届けが必要で、店は客引き行為が禁止される。
同署によると、747は関東で23店を営業する業界上位のカラオケ店。金嶋は「取材に応じられない」としている。
http://www.asahi.com/national/update/1204/TKY200712040153.html