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2007年12月02日(日) 13時13分

オートコンプリートの危険性ツカサネット新聞

オートコンプリート機能はインターネットエクスプローラに付随した便利な機能ですが、うっかりしていると情報漏えいなどの被害を被ることもあり、またなりすましの犯罪に遭遇することだってあります。注意が必要です。

「オートコンプリート」とは、<検索窓>などに入力中の文字列が過去に入力したものと同じである場合、自動的にその文字列がプルダウンメニューに呼び出されて、その中から目的の文字列を選択できる機能のことです。

この機能により共同でパソコンを利用している場合、例えばYahoo!やGoogleなどの<検索窓>にカーソルを置きダブルクリックすれば、お互いに他人が過去に検索した言葉を知ることとなります。

又 、<ID&パスワード入力欄> に入力された文字列もパソコンに記憶されますので、これによりIDの最初の文字を入力するだけで過去に入力したIDが呼び出され、それに連動してパスワードも自動的に入力されることとなります。・・・・・★「画像1」


画像を見る

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このように大変便利な機能なのですが、同じパソコンを複数人で利用する場合は、セキュリティ上大いに危険性があります。特に危険なシーンの一つとしては次のような場合が考えられます。

特にネットカフェなど不特定多数の人が利用するパソコンでは、「オートコンプリート機能」によって、パスワードやIDなどが第三者に悪用される危険があります。

例えば、ネットカフェのパソコンからネットショッピングで買い物をしたとします。オートコンプリート機能が ≪オン≫ になっていれば、IDやパスワードはパソコンに記憶されております。買い物をした後オートコンプリートを ≪クリア≫ しないまま退席した場合、次にその席に座る人は前者に成りすましてネットショッピングを行うことが可能になります。

ネットカフェに限らず、会社内その他パソコンを共同利用するような場所では、操作を始める前にオートコンプリートの設定内容を確認されることをお勧めします。

<オートコンプリートの設定画面>・・・・・★「画像2」
IE(インターネットエクスプローラ)のメニュー「ツール」→「インターネットオプション」→「コンテンツ」タブ→「オートコンプリート」→『オートコンプリートの設定画面』 

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<オートコンプリートの使用目的欄の説明>・・・・・★「画像3」

◎ Webアドレス
アドレスバーにホームページアドレスの入力を始めると、以前に入力したWebサイトのアドレスの中から、今回入力した部分に一致するアドレスの候補(プルダウンメニュー)が表示されます。

◎ フォーム
<検索窓>に入力を始めると、以前入力した文字列が入力候補として呼び出されます。又、各種入会登録の変更などを行う際、以前に入力した自分の名前や住所などが、指定された(フォーム)欄に入力候補として表示されます。

◎ フォームのユーザー名およびパスワード
ユーザーIDやパスワードを入力する際、以前に入力したものが表示されます。

【注】 ここで『パスワードを保存する確認をする』にチェックが入っていれば、以前使ったことのあるユーザーIDを入力すると、それに対応したパスワードが自動的に入力されます。
『パスワードを保存する確認をする』と言う表現は分かりにくい表現です。この欄のチェックボックスが≪オフ≫になっているとパスワードは保存されません。

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<オートコンプリートのセキュリティ対策>

(1) 職場などで<検索窓>に記憶された文字列が表示されるのは、お互いにあまり気持ちの良いものではないでしょう。話し合いの上で「フォーム欄」のチェックを外すようにします。

(2) ネットカフェなど不特定多数の人が使用するパソコンを利用した時は、必ず最後に≪フォームのクリア≫と≪パスワードのクリア≫ボタンを押して終了します。これにより<検索窓>のプルダウンメニューは消去され、<ID&パスワード>の自動入力も停止されます。

※ なお「Webアドレス欄」の記録をクリアするには、次の方法で行います。
「インターネットオプション」→「全般」タブ→ <履歴のクリア> ボタンを押すと、ホームページアドレスバーのプルダウンメニューは一括消去されます。 1個ずつ消去することは出来ません。

※「フォーム欄」のプルダウンメニューは、1個ずつ消去することが出来ます。
候補として表示されたもの文字列を個別に反転させ「Delete」キーを押せば、1個ずつ消去することが出来ます。





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(記者:浅香拓郎)

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写真撮影:浅香拓郎記者

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