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2007年12月02日(日) 12時03分

増えたのではなく、表に出ただけ偽装問題ツカサネット新聞

今年は、食品の日付改ざん等の偽装問題に明け暮れた感がする。(もっとも、後1ヶ月ほど残っていますが)
別段ここで偽装問題がナゼこんなに起きるのか?原因は?を議論するつもりはありません。

それよりも、個人的に思うのはむしろ「起こるべきして起こった」そういう感が強い。
「公益通報者保護法」(2004年6月制定 2006年4月1日施行)が一般的に知れ渡ってきた=社会的に認知されてきたのではないかとも考えられる。

おそらく「公益通報者保護法」が施行された当初、これまでのサラリーマン的思考では「会社一丸」「会社のため」「社員の生活を守る」そういった考え方が強く身近なものではなかったのかもしれない。
仮に社内で不正が行われていても、それをなかなか公に出来なかった。
会社の機密(それが不正であっても)を漏らせば ”会社がつぶれるかもしれない””みんなに迷惑がかかるかも”と、言い出すことをためらう。
会社の不正(機密)を公にするということは、会社から追放される(首になる)。
その覚悟しなければならなかった。

不正を告発された会社側はその問題に対応する前に告発したのは誰だとばかり、犯人探しに躍起になっていた。それが、雪印食品の偽装問題あたりから風向きが変わってきた。(と私は考えている)

偽装を隠しつづけ、それをなかなか認めないと本当に会社が消えてしまう。バッシングを受けるのは告発をした「人」ではなく、隠していた「会社(経営者)側」という
その流れが出来きつつある。

ここへ来て隠れていた数々の偽装問題。増えたのではなく、出るべきして出てきただけではないだろうか。






(記者:高田 司)

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