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2007年12月02日(日) 18時26分

ロシア下院選の投票始まる 与党・統一ロシア、圧倒的多数の議席確保は確実な情勢にフジTV

ロシア下院議員選挙の投票が、2日に始まった。プーチン大統領を比例名簿の1位に据えた与党・統一ロシアが、圧倒的多数の議席を確保するのは確実な情勢となっている。
投票は、現地時間2日午前8時からロシア全土で始まった。
今回の選挙からは、比例代表方式に一本化され、政党名の書かれた投票用紙に印をつけ、投票することになっている。
今回の下院選は、強大な権力を掌握するプーチン大統領の信任投票ともいわれている。
与党・統一ロシアは、国民に人気の高いプーチン大統領を候補者名簿の第1位とし、「プーチンカラー」を前面に打ち出す選挙活動を展開した。
11月21日の集会では、5,000人の支持者を前に、プーチン大統領自らが支持を呼びかけた。
一方、野党側は、タレントを使ったユニークなテレビCMを使ってアピールしたが、メディア統制や、デモ行進が厳しく制限されるなど、政策を各党がぶつけ合う選挙戦とはほど遠く、投票に訪れた市民からは冷めた声も聞かれた。
市民は「これは混乱です。この選挙で(プーチン大統領は)評判を落としたと思う。ほかの政党に攻撃するやり方は不正だ」と話した。
最新の世論調査では、統一ロシアが圧倒的な支持を集めていて、憲法改正などに必要な定数の3分の2の議席を確保する勢いとなっている。
プーチン大統領は、2008年3月の大統領選には立候補しない意向をすでに表明しているが、統一ロシアの圧勝によって、次期政権への影響力を残しながら、2012年の大統領選挙に再び打って出るのではとの見方が出ている。
下院選の大勢は、日本時間3日早朝にも判明する見通し。
highlow highlow 2007/12/02 18:26

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