自民党大阪府連(中山太郎会長)は1日、大阪市内で総務会を開き、来年1月27日投開票の大阪府知事選で太田房江知事を推薦せず、独自候補を擁立することを決定した。民主党府連、公明党府本部も太田氏を推薦しない方針で、これまで太田氏を支援してきた与党3党は、今後、独自候補の擁立作業を本格化させる見通しだ。
総務会後、記者会見した自民党府連の西野陽政調会長は「伊吹文明幹事長や古賀誠選対委員長とはすでに調整済みで、理解してもらっている。ひっくりかえることはないと思う」と述べた。中山会長は3日、伊吹幹事長らに一連の経緯を報告したうえで、党としての最終決定を求める考えだ。
1日の総務会には府選出国会議員ら約30人が出席し、党本部と府連で知事選候補に「ねじれ」がないようにすることを確認。独自候補については公明党との連携を基軸に選定作業を進める。中山会長は「まだ決まっていないが、鋭意選定を進めていく」と述べた。
公明党大阪府本部も1日、大阪市内で幹事会を開き、太田氏の推薦見送りを決めた。白浜一良代表は「国政と地方は違う。府議団の議論を尊重したい」と述べ、自公民での相乗りを示唆した。
一方、民主党大阪府連も同日、大阪市内で常任幹事会を開いた。太田氏を推薦せず、独自候補を擁立する見通しだが、今後の対応は三役に一任することを決めた。幹事会後、府連の平野博文代表は「他の政党が相乗りしてくるのは拒否しない」と語り、3党相乗りの可能性に含みを残した。