JR北陸線の特急「サンダーバード」車内で女性に暴行したなどとして、強姦(ごうかん)罪などに問われた解体工植園貴光被告(36)の公判が11月30日、大津地裁(大崎良信裁判長)で開かれ、検察側は懲役25年を求刑した。
検察側は「公衆の面前で、被害者を恐怖と絶望のどん底に落とした類例のない凶悪な犯行。再犯の恐れも極めて高い」と指摘した。
弁護側は「16歳の時の交通事故で負った脳の障害が影響した」と寛大な刑を求めて結審。判決は来年1月17日。
植園被告は最終意見陳述で「これから反省の日々を送る」と話した。
起訴状などによると、植園被告は昨年8月3日夜、富山発大阪行きのサンダーバード車内で、女性の隣に座り「大声出すな。殺すぞ」などと脅し胸や下半身を触った上、車内の男子トイレに連れ込んで乱暴した。
ほかにJR湖西線の普通電車内や、大津市内の駅トイレで女性に暴行した強姦罪などにも問われている。
ZAKZAK 2007/12/01