菓子メーカー大手「ロッテ」の持ち株会社「ロッテホールディングス」(本社・東京都新宿区)が、洋菓子大手「銀座コージーコーナー」(同)を買収する方向で最終調整していることが1日、明らかになった。
早ければ年内にも、ロッテが銀座コージーコーナーの未上場株式を創業家などから取得する方向で調整している。
ロッテはガムやチョコレート、アイスクリームなどの菓子製造・販売が主力で、2007年3月期のグループ売上高は4485億円に達する。銀座コージーコーナーは、首都圏の約170の直営店舗を中心に、全国に約300店舗を展開している。
ロッテは、ケーキなどを製造販売する銀座コージーコーナーを傘下に収めることで、洋菓子の製造ノウハウを得る狙いがあるとみられる。銀座コージーコーナーはロッテの傘下に入ることで経営効率を高め、店舗網の維持、拡大につなげたい考えだ。
菓子業界では少子化の影響で厳しい経営環境が続き、製パン最大手の山崎製パンが今年4月、不二家を傘下に収めるなど、再編の動きが活発になっている。