クレジットカード大手の三菱UFJニコスは30日、カードローンやキャッシングと呼ばれる貸し付けの利用者から過去の払いすぎた利息の返還請求を受けた際、利用履歴がないと答えたにもかかわらず、実際には履歴が存在するケースが見つかったと発表した。
開示漏れの履歴は、最大で計約4万6000件に上るという。ニコスは履歴を再調査し、該当者が払いすぎた利息を返還する。
利息返還の対象である1991年9月から95年7月までの履歴を、管理システムが認識していなかったことなどが原因とみられるという。
「マイベスト」の商品名のカードローン利用者などが対象になる。
最高裁判決で利息制限法の上限を上回る「グレーゾーン金利」を事実上認めない判断が示され、消費者金融会社などに対し、利用者から過去の過払い利息の返還を求める請求が急増している。ニコスには05年7月以降、約40万件の請求が寄せられているという。
ニコスは専用の窓口(電話0120・388・335)で対応する。