気象庁は1日、火口周辺に立ち入ると生命に危険が生じるとして、東京都と鹿児島県にある計6火山と地元市町村に対し、初の「火口周辺警報」を発表した。
従来の臨時火山情報などの火山情報に代わるもので、市町村が入山規制などをスムーズに出せるようにするのが狙い。
「火口周辺警報」が発表されたのは、三宅島、硫黄島(ともに東京都)、桜島、薩摩硫黄島、口永良部島(くちのえらぶじま)、諏訪之瀬島(すわのせじま)(いずれも鹿児島県)の計6火山。
このほか、周辺海域に船が近づかないように呼びかける「噴火警報(周辺海域)」も初めて、東京・小笠原諸島の海底火山、福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)にも出された。
居住地域に危険を知らせる「噴火警報(居住地域)」の対象火山はなかった。