気象庁は1日、地震と火山活動を警報の対象とした改正気象業務法の施行に伴い、桜島(鹿児島県)など7火山に、火口周辺に立ち入った場合、生命に危険が及ぶ恐れがあるとの「火口周辺警報」などを発表した。
警報はNHKが放送を義務付けられるなど、市民への情報提供が徹底される。地震の大きな揺れの直前に予想震度を出す「緊急地震速報」も警報扱いとなった。
火口周辺警報の対象は、鹿児島県の桜島と薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島、東京都の三宅島と硫黄島。海底火山の福徳岡ノ場(東京都)には、周辺海域で警戒が必要な「噴火警報(周辺海域)」。いずれも以前から活発だった火山で、改正法施行で警報の対象になったが、活動自体に変化はない。
7火山以外の全国の活火山は、静穏であることを示す「噴火予報」の対象。居住地に重大な危険を及ぼす噴火が発生、または噴火の可能性がある火山には「噴火警報(居住地域)」が出る。