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2007年11月30日(金) 18時03分

ウェブ進化の波に乗って得る自由な生き方日刊ゲンダイ

「ウェブ時代をゆく」梅田望夫著(筑摩書房 740円)

 ベストセラーとなった前「ウェブ進化論」の続編。ここでは、未曽有の進化を遂げつつあるウェブ世界でいかに生きていくのかがテーマだ。
 著者によれば、インターネットによって切り開かれた新しい世界は江戸から明治維新への転換に匹敵するほどの大変動をもたらしているという。しかもそれは、未来への大きな希望を有している。ネットという技術は、国家などの巨大な強者と小さな弱者たる個人との親和性が高く、一部の者のみに可能だった行為をすべての人に開放し、そして個性を増幅し、社会の多様な選択肢を広げることが可能だからである。こうした未来志向の技術が目の前に開けているのだから、その流れにあえて巻き込まれてみることが、自由な生き方を獲得することにつながる、と。
 自らも認めているように、極めてオプチミスティックな世界観であるが、前例のない時代にあって、その推移が注目される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071130-00000019-gen-ent