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2007年11月30日(金) 18時03分

コミさんの幻の処女作が復活日刊ゲンダイ

「新編かぶりつき人生」田中小実昌著(河出書房新社 780円)

 日本初のストリップが行われたのは、戦後、著者が勤めた劇場。「乳房のてんぷら」という題のバラエティーショーに集まった客が「おっぱいどうした!」とヤジり、踊り子が「インチキみたいに言われるの、いやよ。次から乳バン(ブラジャー)とるわ」と言い出したのがきっかけで、翌日から客が押し寄せ連日満員の大騒ぎになった(「G線上のアリァ」)。戦後を代表する直木賞作家がストリップ劇場の雑用係、バーテンダー、易者などを経て作家になるまでの遍歴をつづった初期の4作品を収録。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071130-00000021-gen-ent