2007年11月30日(金) 18時18分
「らき☆すた」町興しイベント 埼玉の神社にオタクが大挙押しかける(J-CASTニュース)
埼玉県北葛飾郡鷲宮町の鷲宮神社で、大人気アニメ「らき☆すた」を使った町興しイベントが2007年12月2日に行われる。「萌え」系のアニメを使った町興しはかなり珍しく、首都圏からかなりのファンが押し寄せそう。主催する地元の商工会では「神社に入れない人も出るかもしれません」と期待と不安に揺れている。
■主要キャラクターゆかりの神社が鷲宮神社?
イベントの名称は「『らき☆すた』のブランチ&公式参拝in鷲宮」。開催時間は午11時30分〜14時30分。「らき☆すた」に登場したキャラクターの声優の加藤英美里さん(柊かがみ役)、福原香織さん(柊つかさ役)、今野宏美さん(小神あきら様役)、白石稔さん(白石みのる役)が神社のお休み処「大酉茶屋わしのみや」に現れ、鷲宮神社を参拝したりする。「茶屋」も「白石みのるのスタミナ丼」などの特別メニューを用意。キャラクターごとの桐素材を使ったオリジナルストラップ(630円)や、ポストカード(3枚1組で350円)を販売する。
07年に放送されたアニメで最も人気のあったのが「らき☆すた」だが、こうした「萌え」系のアニメを使った町興しはかなり珍しい。主催する鷲宮商工会議所によると、07年7月まで町では「らき☆すた」を知る人はほとんどいなかったそうだ。きっかけになったのは、個人のブログに、
「鷲宮神社にオタクが集まってきて、治安が悪くなっている」
などと書かれたこと。それを読んだマスコミから商工会議所に問い合わせが相次いだ。アニメの中に主要キャラクター柊姉妹ゆかりの神社が出てくるが、「その神社のモデルは鷲宮神社らしい」という話がネットで広まって、ファン達が全国から集まって来たのだ。
「治安が悪くなった、などということは全くありませんで、それで商工会議所の職員が鷲宮神社に参拝に来た人に、『らき☆すた』ってなんですか?どこからいらっしゃったんですか?などと『突撃』質問させていただきまして、勉強したわけです」
と商工会議所はJ-CASTニュースに話した。オタクが神社に来るという「珍現象」をメディアが取り上げ、鷲宮の知名度がアップ。そこで
「町興しにつなげられるのではないか」
と考えた。