携帯電話を悪用した「090金融」を連携して営み、全国の多重債務者に高金利で金を貸したとして、警視庁は28日、都内2グループの経営者や従業員計20人を出資法違反(高金利)、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑などで逮捕した。同庁によると、090金融事件の一回の逮捕者としては過去最多。
逮捕されたのは、岩橋康裕容疑者(38)経営の「さくら信販」「アイル」の10人と、内藤太郎容疑者(32)経営の「東洋」「日生信販」の10人。
生活経済課などの調べでは、今年2〜9月、1道8県の11人に金を貸しつけ、法定利息の24.4倍から1240.8倍に当たる利息計約730万円を受け取った疑い。また、違法利息を業者から買い取った31口座に隠した疑い。
両グループは摘発を逃れようと、コンビニ銀行に金を移し、共有の引き出し役を雇用。事務所に仕切りを設け、二つの店舗を経営する手口も同じだった。
同庁は、両グループで3億円超の違法利息を得ていたとみている。
http://www.asahi.com/national/update/1128/TKY200711280351.html